第一楽章を締めくくるため、弱音による第1主題を使って進行します。ここでは主にヴァイオリンと木管楽器のメロディーに注目をしてみてください。(もちろん他の楽器のメロディーも、捨てたものではありませんが・・・・・。)よく聴くと、ヴァイオリンと木管楽器の間で、第1主題が形を変えながら数回繰り返されます。次の楽譜は第1ヴァイオリンのみの楽譜です。
…次の楽譜参照
この第1主題のメロディーを使って次第に盛り上がって行き、それが頂点に達すると次のような下降と上昇が重なった形となります。ちなみに、次の楽譜は第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンのパートですが、両者が中央で交差しているのが分かると思います。
楽器がそれを受け継ぎそのまま盛り上がって行きます。
これが終わると、下降のメロディーが再び登場します。
上の楽譜を見ていただければ分かるように、まずコントラバス他が下降のメロディーを奏して、それを真似するようにヴァイオリンが奏しています。
そしてそれが終わると、束の間の弱音に続いて、この楽章を更に印象付ける半音階のメロディーが低音楽器から静かに流れ始めます。これが徐々に楽器を増やしながら、数回に渡り繰り返されます。
…次の楽譜参照
最後にもう一度、オーケストラ全員によって第1主題を奏しながら、第一楽章を締めくくります。
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