さて、ここからは少し物語風に解説してみましょう。
これまでに第一楽章、第二楽章と、人々の苦しみ、満たされない心、世の中に対する不安な心境などを歌ってきました。人々はそのために生きる望みを失いかけています。
そのとき、神様がその人々に向け、希望を持つようにと励まされました。それが、次に登場する「ファンファーレ」だと考えてください。 …次の楽譜参照
しかし人々はなかなか立ち直れないらしく、また落ち込んでしまいます。音楽の方もその雰囲気に合わせてまた静かになってしまいます。
そこでもう一度、神様からの励ましとして「ファンファーレ」が鳴り響きます。
すると人々は、希望の光が見えたらしく、音楽の方もそのような雰囲気に変わりました。
第三楽章の第2変奏のあとは、こんな感じで解釈していただけると退屈をしないと思います。そして、このあと2・3回ほど盛り上げを繰り返しながら進み、のちに第1ヴァイオリンのみによる下降のメロディーが美しく現れます。
…次の楽譜参照