ポチの小指治療


◆ 病院休み明け ◆

待ちに待った診察の日。
ようやく長かった三箇日が終わり、この指の詳しい症状が明らかになる日が来ました。
先生のお話によると、この指のひっかかりは指の使いすぎによる腱鞘炎からなるもので、怪我とは直接関係ないものとのことでした。とにかく2週間は安静にして、それでもまだよくならない場合は近くの整形外科に行くように言われました。その時にシップを処方されて取り敢えずそれで様子を見ることになりました。


◆ 経験者を探して… ◆

本当に治るのか不安な毎日を送りながら気になっていたことは、もしかしたら同じような経験をしている人が他にもいるかも知れない、ということ。もしそうならネットでその経験談を公開しているかも知れない。そうしたら治療方法などを参考にしてみようと思いました。

ところがいろいろ探してみましたが、なかなか僕の指の状態に類似する症状はなくちょっとあきらめムードに…
その当時は「バネ指」なんて言葉も知らなかったので、これ以上探すことはしませんでした。


◆ 2週間後…でも… ◆

この2週間はヴァイオリンを弾くことをやめていました。案外、いつでもヴァイオリンが弾ける状況の時は2週間以上弾かなくても平気だったんですが、弾きたくても弾くことの出来ない2週間というのは結構辛いもの…

2週間安静にしていても、さほど状態は変わらず指のひっかかりは相変わらずありました。この前の診察の時のアドバイスを思い出しましたが、なかなか整形外科に行く気にはなれません。処方されたシップも終わってしまったので、そこで行けばよかったのですが、「シップで治るならば」と市販の冷感シップを多めに購入(1パック6枚入りが4パック、24枚入り。まあどうでもいいんですが…)。シップの効能には『腱鞘炎』があったのでそれを信じて貼り続けたものの、なかなかよくなりません。

そんな中、もしかしたらネット上でこの症状を見つけられないものかと思っていろいろと調べたら…ありました。
病名は狭窄性腱鞘炎。俗にバネ指と言うらしい。指を酷使する人になりやすいらしい。一旦なると治るまで数ヶ月かかり、ひどくなると手術をしなければいけないらしい。手術は、もう指の曲げ伸ばし全く出来ないくらいにまで悪化してしまった場合に行われるらしく、僕の場合はそこまで悪くはなかったのでひとまずホッとしました。

そして2週間経ったので、ヴァイオリンも少しずつ再開しました。


◆ 痛みが… ◆

指の調子がいいことに、少しずつ練習時間が延びてきました。指の調子が完全ではないにせよ、冷感シップに思いを託しながら練習時間はいつものペースへとなりつつありました。

そこで、フッと気が付いたこと…

それは、風呂に入ると僅かに痛みが和らぐ感じがすること。そんなことがほんのちょっと気になりながらも、炎症を早く和らげようとシップで冷やしていました。


◆ 温かい言葉に… ◆

2005年の6月初旬、いつものように練習をしていたら指の痛みが増してくるのが分かりました。少し練習し過ぎたかな、と思い控えめにしたんですが、ハッキリ言ってこんなことを続けていたらいつまで経っても治らないし今後満足にヴァイオリンも弾けなくなってしまう。手術にもなりかねない。

そう思って、これを機に1ヶ月ヴァイオリンを弾かずに治療に専念することを決めました。
そんな中、いつも僕のHPに来て下さる方々から、なかなか治らない僕の指を心配して頂いて、病院へ行くことを勧めて下さいました。今までずっと悩んでいましたが、皆さんの温かい言葉に後押しされて、ようやく6月20日に初診手続きをとることが出来ました。皆さん、本当にありがとうございました。心から感謝しております。


◆ ホントの近所に… ◆

うちから歩いて2〜3分の所にその整形外科があり、手術をしない保存的治療ということだったので今回行ってみました。

まずレントゲンを撮り、院長先生による診察結果は、やはりバネ指とのこと。先生にヴァイオリンを弾き過ぎてこうなってしまった事を言ったら、「本当は指を酷使するようなことはやらない方がいいのだけれども、そうも言ってられないでしょう」という言葉に体全体でホッとした感じがしました。

そして、今までの僕の中の常識がいっぺんで覆されてしまったことが…
それは、腱鞘炎は冷やすのではなく温めるとのことでした。以前風呂に入った時痛みが和らいだのを思い出しました。そこの整形外科では「マイクロ波」を使った温熱療法、つまり先生のお話では電子レンジの原理だそうで、手にマイクロ波を当てることで中から温めるものらしい…それと、レーザー治療を合わせて約15分間の治療、そして自宅にて塗り薬をぬっています。


◆ お陰さまで今もなお… ◆

2005年9月現在
お陰さまで今も治療は続いています。バネ指はまだ残っていますが、腱鞘炎の方はだいぶよくなり以前のような痛みがぶり返すようなことはなくなってきました。ヴァイオリンを弾きながらなので少々治療は長引いていますが、地道に完治に向けて治療を続けていこうと思っております。

症状がそんなに重くなかったにもかかわらず長引いてしまっている理由として…
・ 専門医になかなか行かなかった
・ 「安静」ではなく「弾きながら」の治療ということ
・ 間違った治療をしていた(温めるところを、冷やしていた)
というところかな。

正直、この腱鞘炎を経験しなければもしかしたら更にハードな練習を未だにしていたかも知れない。そうなると、いずれは今回の故障以上に大変な目に遭うことになっていたかも知れないですね。
今回は自分の練習方法に対する警告だったのだろうと受け止めています。無理は禁物…ですね。

ご心配、お気遣い頂きました皆さん本当にありがとうございました。



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