第九サイトのプロフィール

小さい頃から僕はいろいろな音楽を聴いてきました。今思い出しても何故この歳でこの音楽に興味があったのか不思議に思うのですが、それも全て父親の影響がかなり大きかったんだなあって感じます。

幼稚園に入る前には民謡を聴いていました。まあその頃民謡を聴いていたという記憶は正直ないのですが、父親が当時の僕の声を録音していてくれて、その中に「○○節が好き」という声が入っていたため分かったものです。

幼稚園から小学生にかけて更にいろいろな音楽と親しみました。これも全て父親が聴いていた音楽の影響なんですが、その音楽をあげてみると、グループサウンズ、フォーク、演歌、ポップス、ロック、ニューミュージックなどです。小学生前半では、テレビでやっている演歌などをカセットテープに録音して聴いていたりしました。今考えるとずいぶん大人っぽい子どもだったようで…

でも、つい先日も幼稚園くらいのお子さんが演歌を歌っていまして、どうやら演歌好きの父親の影響らしい。やっぱり父親の影響って大きいんだなって感じましたね。


そんな中、小学生後半辺りからまた新たな音楽に目覚めました。それがクラシック音楽です。これもまた父親の影響なんですが、あるレコードで聴いた曲が自分の感性とピッタリ合ってしまいました。その曲は「ビゼー作曲のカルメン組曲」で、もっと言うとユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団による演奏で、これが音のバランスといいテンポ感といい、かっこよくて気持ちよくて何回も繰り返し繰り返し聴いていました。のちにこのカルメンを他の指揮者の録音で聴いてみましたが、やっぱりこのオーマンディ指揮以上に好きな演奏はないんです。テンポ感、サウンド、たぶんオーマンディでなかったらクラシックの道に入っていたかどうか、というのは言い過ぎかもしれませんが、でもそれほど自分の中でかっこいいなぁと思った演奏だったわけです。初めにこの演奏に出会ったのも偶然だったのでしょうね、きっと。

ここまでいろいろな音楽に親しんでいましたが、でも楽譜を読むことは全く出来なかったんです。それでちょっと話が遡りますが、幼稚園の頃に僕が描いた絵に何気にト音記号が書かれていまして、それを大人になって見てびっくりしたことを覚えています。今現在こんなに音楽にのめり込んでいなかったら、ただボーッと見逃していたかもしれませんが、幼稚園当時今の音楽好きを予知していたのかななんて思います。また父親の話によると、僕の祖父が横笛を吹くのがとても上手だったということで、僕のこの音楽好きはもしかしたら遺伝なのかなぁなんて思ったりもします。


本格的にクラシックの世界に入り始めたのは小学校5年生の頃。レコードは勿論ですが、この頃になるとテレビで放送されるクラシック音楽番組なんかも見始め、クラシックというものオーケストラというものを勉強しました。クラシックの曲数も増えていろいろな曲に興味を持って行きました。そしてそんな風にクラシックに親しんでいるうちに演奏者としての自分をイメージするようになり、その中でヴァイオリンに興味を持つようになり始めました。音楽を聴いていると何故か自然とヴァイオリンを弾く真似をしている自分がいる。そのうち真似だけでは飽き足らず、ボール紙や段ボールなどの空き箱を使ってヴァイオリンらしいものを作って弾いていました。音が鳴らないのは当然なのですが、ヴァイオリンらしく見せるため茶色いマジックインキで色を塗って、ヴァイオリンのように顎で挟んで弾いていると洋服の肩の辺りが茶色く汚れてきてしまって、更に油性マジックなので色が落ちない。そんなこんなで母親には迷惑をかけてしまいました。


そんな僕の様子を父も母も見ていてヴァイオリンがとても好きらしいということを気付いていたらしいのですが、なにしろうちの家の仕事の関係でヴァイオリンを習いに行くことが出来ず、まして楽器だけを買い与えるなどということは考えてもいなかったようです。

そんな父母の心配を的中させるかのように、僕は次第に本物のヴァイオリンへ興味が移っていきました。父も母もそんな僕の趣味に必死に抵抗。僕がヴァイオリンを欲しいとねだり始めると、「もっと小さい頃から習っていないと弾けるようにならない」とか「指先から血が出るくらい練習しないと弾けない」とか「どうせ弾けなくてすぐ飽きちゃうよ」ということで徹底抗戦の構え。僕も必死に訴える。そんな内戦状態が1年ちょっと続きました。


そしてその願いがようやく叶う時がやってきました。それは僕が中学1年になった頃、父が知り合いの質屋さんを経営している方に僕の話をして何か質に流れてきているヴァイオリンがないか相談したら、あるヴァイオリン工房を紹介して頂きましてそこに行くことになりました。

誕生日のプレゼントということでハンガリー製のヴァイオリンと対面。家族一同本物のヴァイオリンを目の前にして感動。これから習いに行かずに自分で弾くということで事細かにヴァイオリンのことを教えてもらいました。

さあ、この日から僕の元に本物のヴァイオリンがいます。初めはただ音を鳴らしているだけで殆ど騒音状態。その頃の録音が残っていますが、もう恥ずかしくて聴いていられません。


そんな時期も短く、せっかく本物が手元にあり、しかもかつて自分に楽団員をイメージしたこともあり、ただ鳴らしているだけじゃもったいない。しかも前のように音が鳴らないおもちゃのヴァイオリンならまだしも、今度は思いっきり大きな音が鳴る本物の楽器なので、やたらに弾いていたら近所迷惑だし恥ずかしい。

ということで楽器店に行きまして教本を買ってきて本格的に練習を始めました。

その練習の過程で、今まで全く解らなかった楽譜も徐々に読めるようになっていきました。

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