第九サイトのプロフィール

ヴァイオリンを買って半年。

毎年年末に見ていた紅白歌合戦と年末だよドラえもん。でも今年は違う。もう手当たり次第クラシック音楽を聴きまくっている僕は、当然ながら「ベートーヴェン作曲の交響曲第9番」を選択。初めてビデオに録画しました。

実は僕も当時は第九というものがどんな曲なのかが全く解らなく、録画したはいいけど第九のあの有名なメロディがなかなか登場しないことに退屈を感じ、暫くはこの録画を見ませんでした。

ある時何気なく最終楽章を見ていたら、低音部から小さく聴こえてくるあのメロディーに気付きました。それが第九交響曲を聴き始めるきっかけで、今度はその楽章だけを最後まで聴いたみたらとても感動したのを覚えています。そして第一楽章からすべて聴くようになりました。

ヴァイオリンを始めることで楽譜を読めるようになったら、今度は実際にオーケストラの曲を弾きたくなりいろいろ考えた結果、スコアと同時に五線ノートも購入しその曲の第一ヴァイオリンのパートを写譜して弾くようになりました。その後、第九のスコアも購入し弾いてみましたが結構難しい。でも、スコアを購入し勉強することで更に楽譜を理解することができました。特にこの第九交響曲で言えば、この時一番興味を持って接している曲だったので理解が早かったですね。

それからは毎年年末になると第九交響曲を録画して、いろいろな指揮者によるいろいろなスタイルの第九を聴きました。

僕が高校生になった頃、友達とよく年末に第九コンサートに出かけました。

そしていつだったか忘れましたがNHKの番組で「第九をうたおう」を見てまた新たな第九に出会いました。この他に第四楽章の構造を説明した番組もあり、なるほど第九の第四楽章の構成はこういう風になっているのかということを勉強しました。


ある時、僕がよく友人と行っている第九コンサートをうちの家族が見ていて、今度一度行ってみたい言うのでチケットを購入。しかし何しろあの大規模な第九。うちの家族もクラシックは嫌いじゃないですが、でも第九を全楽章聴くのは初めてのこと。レコードとかなら「疲れた…続きは後で」なんていうことも出来ますが、生です。1時間ちょっとの曲を通して聴くのは容易なことではない。しかも第九は知っていると言っても、四楽章のあの有名な部分だけではその他の部分は退屈の塊です。僕もかつてそうでした。なので、初めて第九を聴く人の気持ちが解ります。そこで僕なりに第九の聴き方を簡単に作ってみました。それは本当に簡単で、第一楽章から第四楽章まで要点だけをまとめたものでその中には以前テレビで見た第四楽章の構造も参考にまとめました。

それで予習をしてもらっていざ本番へ!

コンサートが終わってみたらとてもよかったとのこと。しかも僕が作った資料が意外に大好評でしてとても役に立ったようでした。


せっかく作ったこの聴き方の資料をこのまま捨ててしまうのはもったいない。それにしても残しておくには少々お粗末な感じだしなんかメモ的な感じがするので、いっそのこと本のような形にして残せないものかと思い編集を始めました。

第九のスコアを使ったりその他の資料を使ったりして、以前作った聴き方の資料にかなりの肉付けをして本にしてみました。といってもきちんと製本したわけではなく、会社で使っているパソコンを使ってコピー用紙に袋とじ印刷をしてホチキスで留めただけのものです。本文はパソコンの印字で、略式の楽譜はスコアのものを印刷してはいけない気がして、写譜の時に使っている五線用紙に自分で手書きで編集。それを合体させてコピーし直すという作業。

ここでの略式の楽譜を作成するのには、独学でヴァイオリンを勉強した知識が大きく役に立っています。なぜなら、楽器を弾く前は楽譜のことを全く知らず、当然読むことさえ出来なかったのでスコアの分析は勿論略式の楽譜なんて作れるはずもないですよね。

本は一応完成しましたが所詮自己満足。誰に見せるわけでもなく自分の中で取り敢えず納得できて取り敢えず気が済みました。本を作る前と作っている最中の情熱は何処へやら、出来てしまうとあとは時々その本を自分で眺めるだけで「だから何?」って感じ…

暇があると第九を聴きながらその本を自分で読んでいる。なんか寂しい…

なので、修正項目を見つけて第二版の作成に取り掛かる。何をやっているんでしょう、僕は…

第二版も完成し、ただそれだけ…

ちょっと見やすくなったかな。


ある日、友人宅へ遊びに行った時、この本を見せてみたら「なかなか面白いよ、これ。きちんと本にしてみたら?」って言われました。その言葉にとても気持ち良かったのですが、製本するお金がないしそれにせっかくきちんとした本にするんだったら僕の手書きの楽譜ではなく清書もしたい。またそれにはお金がかかると思うし更にプロの方に本文の修正もしてもらわないといけないと思いました。正直な話、本にする勇気はなかったですね。

やっぱり自己満足でしかなかった。

そのうち知らず知らずのうちに本棚の奥の方に仕舞われてしまってすっかりその本の存在を忘れてしまいました。

とはいっても第九は聴いていましたよ。生演奏も家族と行ったり友達と行ったりしました。


ある日、うちの奥さんがインターネットをやりたいというのでパソコンを購入。僕は仕事でパソコンを使っていましたが、実際にインターネットをやるのは初めて。仕事で使うパソコンはインターネットに接続されていない会社経理専門です。でも、奥さんはインターネットを仕事で使っていたので経験があります。

そしてそのパソコンを使って、奥さんは自分のホームページ作りを始めました。

僕は自分のホームページなど持つことはないだろうなぁって思っている時に、奥さんから「ホームページでも作ってみない?」って言われました。

なんか面白そうだし、ものづくりは僕の好きなことだし、それによって自分が作ったものを人に公表できるし、ちょっとやってみようかなって思いはじめました。

でもその題材が見つからない…

手当たり次第に候補をあげてホームページの計画を立てました。
まず考えたのがドライブ関連。僕は車の運転が大好きなのでそのドライブに関するものなどを題材にしたホームページを考えました。でも結局まとまらずに企画倒れ。

次に考えたのが、やはり音楽に関するもの。でもこれは第九ではなく、クラシック音楽のCDなど画像をUPして評論などを展開するものでした。でもやはり数々の曲に対する評論自体が難しく、これも断念。

結局、何も出来ないまま振り出しに戻ってしまいました。

ホームページの題材をいろいろ探していた時、何気なく本棚を探っていたら、かつて一生懸命作っていた第九の本と再会。この自己満足をついに世に出す時がやってきました。本にして売るのは大変だけど、ホームページにして沢山の方々に読んで頂いた方が絶対に嬉しいです。

その本を基に本文をパソコンに打ち込む作業から始まり、略式の楽譜はスキャナーで取り込みました。

約半年の月日をかけてホームページが完成!ついに『第九交響曲の楽しみ方』が世に出ました。

今でも当時作った本は貴重な記録として残してあります。でもこのサイトを立ち上げるために、各ページにメモ書きとかいろいろ書き込んでしまったので結構汚いですよ。

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