取り敢えず、楽器を手に…


親にアピールすること約1年。中一の6月、念願のヴァイオリンを手に入れることが出来ました。

弾く時のスタイルなどはコンサート会場やテレビで予習済み。初めの1週間ぐらいは音を出して遊んでいるだけでした。

そのうち、ただ遊んでいるだけでは物足りなくなってきたので真剣に練習してみようと思うようになってきました。

右も左も前も後ろも上も下も分らず、立ち寄った楽器店にてフッと目に止まった教本が「篠崎バイオリン教本」でした。

取り敢えずそれで始めてみようと思い、早速購入。音楽の知識は殆どないままに始めてみました。

当時は譜面台さえもなく、代わりとして学校で使っていた絵の具セットの蓋が譜面置きに一番適した形をしていたので、それを2段ベッドのはしごに取り付けて譜面台にしていました。

最初に覚えたのが弦の巻き方で、まだヴァイオリンを持ったことがない時はどうやったらペグが固定されるのか大きな疑問でしたが、実際本物を手にして教本で確認してみたら、なるほど、こういう構造だったのかと妙に感心したのを覚えています。

弓も同様で、弓毛を張りっぱなしにしていてよく竿が反ってこないなぁと思っていました。でも疑問がどんどん解決。

弓毛に松脂を塗って音を出すというのも大きな発見だったし、そう、恥ずかしい話なんですが、弓毛もあんなに細い毛が何本も束ねてあるっていうのも楽器を手にして初めて知ったのでした。それまでは一枚の平たい紐状のものが張ってあると思っていました。

購入店の方に最低限の手入れ方法や松脂の塗り方などは教わってきましたので、それを基に練習を開始しました。 



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