ダブルクラッチとは…


ダブルクラッチとは、シフトチェンジの時にクラッチペダルを2回踏む操作のことです。

・その前にまず、クラッチとは何でしょう。

クラッチとは、エンジンと変速ギアの間にあってエンジンの回転を変速ギアを通じて車輪に伝える役割をしています。

しかし、発進時止まっている車輪にいきなり動力を完全につないでしまってはエンジンが止まってしまうか急発進してしまいますので、クラッチを滑らせながらエンジン回転を徐々に車輪へ伝えて少しずつ回転させていきます。これを半クラッチと言います。そして車輪が十分回転し始めたら完全にクラッチをつないで動力を完全に伝えます。

もうひとつの役割はシフトチェンジ。MT車はドライバーが自分でシフトチェンジをしなければ走らない車です。シフトチェンジをする場合、エンジンと車輪が完全につながっている状態ではシフトチェンジできません。するためにはつながっている動力を一時切ってあげる必要があるわけで、それがクラッチのもう一つの役割なのです。


・それではダブルクラッチの詳細をご説明しましょう。

まずその必要性は特にシフトダウン時(例えば3速から2速へダウン)に、エンジンの回転数とギアの回転数を合わせてやることで変速ショックを減らすことやクラッチ板の摩耗を少なくすることにあります。

ダブルクラッチなしでシフトダウンすると、当然ギア比の関係でエンジン回転と車輪の回転で回転数の差が生まれますので、その回転が同調するためにショックがあるわけです。

ダブルクラッチを使うと、その回転数の差をシフトの途中で意図的に同調させてあげるので殆どそういうショックが起こらないのと同時に、必要以上のクラッチ板の滑りをなくすという意味でクラッチ板の摩耗を少なくすることができます。

下り坂などでもう少し強いエンジンブレーキ欲しい時やカーブに入る前にエンジンブレーキによる減速が欲しい時などには、このダブルクラッチによるシフトダウンがかなり有効になってきます。


・では、その操作のやり方をご説明しましょう。

3速から2速へのシフトダウンを例に説明していきます。

3速で走行中→

通常のダブルクラッチを使わない場合
クラッチペダルを踏む → 2速へシフト → クラッチペダルをはなす 完了

ダブルクラッチを使う場合
クラッチペダルを踏む → ギアをニュートラルへ入れる → クラッチペダルをはなすと同時にエンジンを空ぶかしする → 再びクラッチペダルを踏む → 2速へシフト → クラッチペダルをはなす 完了

この一連の操作を0.何秒の時間で行うんです。そうじゃないとエンジン回転が落ちてしまってダブルクラッチの意味を持たないからです。それこそエンジンを「ブーン」と空ぶかしした瞬間にクラッチを踏んで目的のギアにシフトしてクラッチをはなす、ぐらいな感じでしょうか。

今の車はシンクロ(コンピュータが回転数を自動で同調)の機能が付いているのでダブルクラッチはあまり必要ないようですが、でもやっぱり機械任せより全然小気味よさは違うと思います。

ポチの経験上、このダブルクラッチで一番助かったと思ったのは、立体駐車場などの上り坂を2速で上っていた時、前の車が減速してすぐ加速。ポチカーは2速だったのでそのままじゃ加速がかなり困難なので1速へシフト。

でも車がある程度走っている状態だとMT車の特徴で1速になかなか入らないんです。完全停止かそれに近いくらい減速しないと入らない。かといって完全停止したあと1速に入れて坂道発進じゃ大変。そんな時ダブルクラッチを使ってやると「スコン」って1速に入ってしまうんです。



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