(ここは第一楽章です)
※※ 第2主題の呈示 ※※
第2主題(2つ目のテーマ)が奏されます。この主題は、第1主題に比べて優しい性格のメロディーになっています。また、この第2主題は、フルートなどの木管楽器で奏されていますが、その下で脇役を演じている弦楽器の動きに注目するのも、1つの楽しみ方ではないかと思います。
…次の楽譜参照
上段:木管楽器 中段:ヴァイオリン 下段:コントラバス |
そうこうしている内に、ヴァイオリンによって下降するメロディーが登場します。よく聴くとこの形は、これと反対の形、つまり上昇するメロディーと同時に奏されたり、また交互に奏されたりと色々に変化して登場するので面白いと思います。この形は楽器を変えてかなり頻繁に登場するので、興味深いところです。
…次の楽譜参照
そのうち次のような音形が、木管楽器の優しいメロディーを挟んで、力強く出てきます。
束の間の弱音に続いて、次の形で次第に力強くなって行きます。
…次の楽譜参照
力強さが頂点に達すると、弦楽器による次の楽譜に表したような激しいやりとりが行われます。
上段:第1ヴァイオリン 中段:第2ヴァイオリン 下段:コントラバス |
次に木管楽器の優しいメロディーと弦楽器の力強いメロディーが、次のような形で音程を変えながら交互に3回奏されます。
そして次の形で、第1部を力強く終わります。その特徴は、低音楽器が高音楽器のメロディーを真似するように進行して行きます。
…次の楽譜参照
しつこいようですが、常に高音と低音の動きに注意して聴くように心掛けてください。
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